お口の変化を視て、患者さんを理解する〜口腔内写真の世界
「写真を頻繁に、たくさん撮られる」
当医院では、そんな印象を持たれる患者さんが少なからずいらっしゃいます。
しかし、それは絶対に必要なことなのです。
予防診療や治療を受け持つ歯科衛生士にとって、患部を正しく視る力は最低限必要な能力です。
しかも、それだけでは不足。
●「経過を視る」こと
● 患者さんの状態を「理解する」こと
患部だけでなく患者さんへの理解に至るまで、二つのことを大切にしています。
患者さんはロボットではありません。以前できていたケアが今回は足りない、前回は問題なかった部位が今回悪化している…、常に変化するのは自然なことです。
あるとき改善したから今後も大丈夫、とはいきませんよね。
どこがどのように変化したのか。正確に把握することは、治療はもちろん患者さんへの深い理解につながるのです。
もうひとつ、とても大切なことがあります。
● 正しく撮影すること
写真資料は、口腔内の状態を正確に把握できるものでなくてはなりません。
それは思うほど簡単ではないのです。
自然な光のもと口腔内を再現できないと、診査・診断には到底使えません。
ただ撮るだけは論外。写真家のような印象的な写真でもだめ。高度に特殊な技術なのです。
当医院では口腔内撮影カメラを常に検討し続け、いまではもう何台目かわかりません。
患者さんに寄りそう歯科衛生士。それは精神論だけでなることはできません。
正しく撮影ができること。丁寧に診査資料を重ねて読み解いていけること。
そこではじめて、本当の意味で寄り添えているといえるのです。
- 2018.12.18 Tuesday
- 歯科診療
- 19:33
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