水の安全で知った、歯科診療環境における視点の重要性

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     当医院にはさまざまな歯科材料や設備の最新情報が集まってきます。
     
    その中で「これはとてもいい!!」と感じるのものは、残念ながらそう多くはないと院長は漏らします。
    しかし、先日かねてから当院の院長が考えていたことと、新しい機材を開発した業者との思惑が一致してしまったのです。
     

    診療施設の水の安全はとても重要です。

    水の流れるところには必ず細菌のバイオフィルムが形成されます。
    水道管の中も、診療チェアユニット内の注水管も同じ事が言え、
    診療ユニットのシリンジから水を出して細菌検査をすると、あまりの細菌の多さに驚きます。
    そのため歯科用ユニット内の注水管の洗浄を業者に依頼しても、また数ヶ月で元の状態に戻り、細菌数は増えてしまうのです。

    "身体に問題ないレベルでもやはり、細菌は検出されない事が望ましい。"

    そこで当院の院長は考えました。

    「では、水を替えてはどうか?


    こうした経緯で、給水設備を全て「殺菌機能水」に替えました。
    すると、細菌の検出レベルが限りなくゼロに近づけられたのです。
     
    トイレ、手洗い、歯科用ユニット…水の出るところはすべて殺菌機能水が巡っている状態に!もちろん飲用も可。

    つまり当院内はいま、"全て清潔で安全な水が巡っている"ということです。


     
    やっと解放されたのです、雑菌から。
     
    問題の解決の視点を変えて手に入れた清潔な環境。
    給水設備にフィルタをつけたり、さまざまな取り組みをしてきましたが、最後この現状にいきついたのです。


    医療の新製品には慎重になるべきだと当院の院長は常々いいます。
     
    精緻な基礎研究と臨床の場での精査があった上で、はじめて製品を評価することができます。
    当院でも約3年という長いテスト期間を経て、採用するに至ってます。

    根本から見直す視点も大切なのですね。

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