米国補綴医が驚く「とりあえず」

0

     皆さんもご存じのように、米国では、補綴専門医、歯周病専門医、などに各専門歯科医毎に医院が分かれて存在します。

      先日、当院の院長がボストン大学歯学部で開かれた講演会に出席しました。
    その際、米国補綴専門医と当院の院長との会話で、私が非常に印象に残った事柄を今回は紹介しようと思います。

     テーマは「白か黒か?」

     米国で、補綴専門医に、日本人の患者さんが来院し抜歯の必要性を患者さんに説明するとします。その際、日本人の患者さんだけが必ず口にする言葉があります。

    「とりあえず」

     この「とりあえず」という言葉が、米国の歯科医師からみるととても不思議だそうです。なぜなら、いま抜歯が必要な歯は抜歯を行うのみ。何年保つか断言出来ない歯を、無理にでも保存しておく概念がないのです。言い換えれば判断の保留、先延ばしという概念が無いのです。
     
    歯周病に罹患した1本の歯を保存するか否か、この解答はあらゆる検査を総動員して診断決定されるものです。患者さんの口腔内歯周病リスク、カリエスリスク、咬合力、セルフケアの状態、メインテナンス受診率、補綴設計、X線、ライフステージなど、ですね。

    しかし、臨床の現場で患者さんの口腔内が良好に保てるよう補綴設計を行っても、数年先の変化までは予想できません。生活習慣や口腔内カリエスリスク、歯周病リスクも、食生活、習癖..あらゆる事がみな違ってくるからです。どうすれば?…

    いま決めること、決定の先延ばしをしないこと。
    将来の問題を引き起こす、現在のとりあえず。これを自分の臨床から、なくしていきましょう。
    明日から医院内で「とりあえず」という言葉を使わない!!!努力目標が増えました。


    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << September 2018 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • 再生治療:金丸先生講演その2『3つの大切な柱』
      神奈川のDH
    • 再生治療:金丸先生講演その1『再び生まれる…再生』
      小川
    • 再生治療:金丸先生講演その1『再び生まれる…再生』
      中島

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM