予防〜フッ素のお話
虫歯予防とフッ素
広告でも増えていることから、いまや患者さんの関心も高く、とりわけ小さなお子さんがいらっしゃる患者さんには圧倒的な破壊力で浸透しつつあるフッ化物予防。
予防とフッ素を患者さんへ提案する際、気をつけたいことがあります。
歯科衛生士の皆さんにとって、患者さんからフッ化物についての質問やフッ化物塗布のお願いをされる機会は多いのではないでしょうか。
■フッ化物の提案はカリエスリスクの把握と食生活の指導とともに
■フッ化物の提案はカリエスリスクの把握と食生活の指導とともに
予防とフッ素を患者さんへ提案する際、気をつけたいことがあります。
それは、単純にフッ化物の塗布を勧めないことです。
巷の話題が増えているので無理もないのですが「フッ化物塗布は万能である」という認識をお持ちの患者さんが目立ちます。当医院だけでなく歯科一般にいえる傾向のようです。
もちろん誤った認識です。
フッ化物の応用は、患者さん個々のカリエスリスクの結果にあわせることと、食生活の指導もあわせて行うことが必要です。フッ化物応用の提案だけが一人歩きすると、「フッ化物を塗布したから、飴を毎日一袋なめても虫歯にならないわ。なんて本末転倒の話になりかねません。
■カリエスリスクの把握で、患者さんのライフスタイルにあわせたご提案を
フッ化物配合歯磨剤のう蝕予防効果は応用フッ素濃度と濃度の維持で決まります。
日本においてのフッ化物配合歯磨剤上限濃度は1000ppm未満。剤型もソフトペーストや泡状などがあります。
フッ化物塗布剤のpHには中性のものと酸性のものがあり、口腔内の補綴物により使いわけ
日本においてのフッ化物配合歯磨剤上限濃度は1000ppm未満。剤型もソフトペーストや泡状などがあります。
フッ化物塗布剤のpHには中性のものと酸性のものがあり、口腔内の補綴物により使いわけ
も重要です。それをふまえて、
・フッ化物配合歯磨剤
・フッ化物洗口
・フッ化物塗布
などの相乗効果を考慮して提案したいものです。
・フッ化物洗口
・フッ化物塗布
などの相乗効果を考慮して提案したいものです。
患者さんは誰一人同じ食生活、口腔内細菌叢、ブラッシング傾向、ライフスタイルが同じ方はいません。自分の担当している大切な患者さんのカリエスリスクを把握して、フッ化物応用を提案することを心がけたいものです。
- 2012.07.03 Tuesday
- メインテナンスケアグッズ
- 22:36
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- by shigenodental