百年の歴史〜Academy of Prosthodontics
今年で100年目という歴史ある歯科学会が先日シカゴで開催された。
「Academy of Prosthodontics」アメリカで最も歴史が長い歯科学会である。
光栄なことに、尊敬する桑田正博先生とご一緒させていただくことができた。それだけでも筆者にとっては嬉しいことであるが、学会はWilson. Snow. Gysi. Mann‥など論文でよくみた名前の先生方が構成メンバーという権威ある学会なのだ。
学会は1918年からのこれまでの歴史を振り返ることから始まり、歯科治療における大切な根底にある物は失わず、新しい技術を応用し、さらに臨床のレベルを上げていくことの大切さがわかる症例へと続く。見応えが有り勉強になる症例ばかりだ。
トピックはやはりデジタルデンティストリー。CAD/CAMそして3Dプリンターの様々な応用例が示されていた。
当院でも使用しているが、「3shape trios」は口腔内をスキャンすることにより、高精度で高速に光学印象採得が可能となる。安全安心なインプラント設計には今では欠かせないアイテムとなっている。通常は患者さんの口腔内の印象を採得し、模型におこす。この手間がないだけでも精度が格段に上がるのだ。つまりインプラントの位置決めの誤差も格段に少なくなる。今後のますますの技術革新が楽しみな時期に来ていると痛感する今日この頃である。
- 2018.05.29 Tuesday
- 学術関連
- 19:33
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- by shigenodental